工学部長あいさつ
山形大学工学部を目指す皆さんへ
世界最先端の研究開発現場で学ぶ
飯塚 博 工学部長
3月11日に発生した東日本大震災では多くの方々が被災し,また最近では,農畜産業の収入減等新たな二次被害も発生しつつあります.被害を受けられた皆様に心からお見舞いを申し上げます.山形大学におきましても被災地へのボランティア活動や放射能測定サービス等,可能な支援を展開しております.また,二次被害を含めた被災学生の支援は緊急の課題であり,山形大学としての支援基金,そして工学部独自の支援基金の創設等,行動を起こしています.
山形大学工学部は,このような中,本年4月に工学部米沢キャンパス内に「有機エレクトロニクス研究センター」を開設しました.研究センターには世界から卓越研究者を招聘しており,有機エレクトロニクス分野での一大研究拠点が形成されつつあります.さらに「有機エレクトロニクス・イノベーションセンター」が平成25年春の開設を目指して動き出しています.ここでは,量産化技術の確立に取り組みます.これら2施設を車の両輪として,有機エレクトロニクスにかかわる世界的研究拠点を形成してまいります.この他にも,工学部には物質化学やバイオ工学分野,電子情報関連分野,そして機械・ロボティクス分野等に世界に誇れる多くの研究シーズを有しています.これらの素晴らしい研究シーズを国際事業化研究センターの機能を使って速やかに事業化し,社会に役立ててまいります.
また,こうして形成された最先端の研究開発現場は,そこに学ぶ学生や共同研究者の皆様には最善の人材育成の場ともなります.将来を期待される多くの人材がこの山形大学工学部に学び,世界の最先端を経験し,社会で輝くエンジニアに成長していただきたいと思います.
山形大学工学部は,吾妻連峰や最上川上流の恵まれた自然環境と,「義」の精神を重んじる上杉の城下町の精神に支えられ,基礎と専門の「能力」,やり通す「熱意」,そして社会人として必要な「公の心」をしっかりと身に付けた,世界で活躍できる人材を育成してまいります.

