有機合成反応の開発と環境ホルモン物質の除去

物質化学工学分野 波多野研究室 


波多野 豊平 准教授 の 略 歴
平成6年3月  大阪大学 工学部 応用精密化学科 卒業
平成8年3月  京都大学大学院 人間・環境学研究科 博士前期課程 修了
平成8年4月~平成9年3月  日本ペイント株式会社
平成12年3月  大阪大学大学院 工学研究科 博士後期課程 修了
平成12月4月~平成12年3月  岡山理科大学ハイテクリサーチセンター研究員
平成13年4月  山形大学工学部 助手
平成15年12月~平成17年2月  米国スクリプス研究所 客員研究員
平成19年4月  山形大学大学院 理工学研究科 助教(配置換え)
平成21年2月  山形大学大学院 理工学研究科 准教授


 研究内容
 プラスチックから医薬品まで、私たちの身の回りには多くの化学物質があります。それらは、有用な機能を持たせるために、分子レベルで精密にデザインされています。分子に精密なデザインを施すための学問を、「有機合成化学」と呼んでいます。これまで多くの有機合成反応が開発されてきました。私たちも、日々、新しい有機合成反応の開発にチャレンジしています。将来、私たちの開発した有機合成反応が、皆様のお役に立てることを願いつつ・・・・・。

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                              特に環境保全に係わる研究 
 これまでに、人類は便利な生活を求めて約3000万種の化学物質を作ってきました。しかし、その中には、人間の健康を害したり、生態系や自然環境を脅かしたりする化学物質もありました。皆さんがよくご存知のサリドマイドの薬害は、大変悲しい歴史と感じております。 近年、そのような有害物質の一つとして、「環境ホルモン物質」という言葉を耳にすることがあります。プラスチックの原料であるビスフェノールAや洗剤等の原料であるオクチルフェノールは、女性ホルモンと似た構造を持っているため、それらを摂取した魚やマウスの卵または胎児に悪影響を及ぼすという現象です。 そこで、私たちはそのような「環境ホルモン物質」を自然界から取り除く研究を行っています。これまでに、水中に存在するビスフェノールAやオクチルフェノールを効率よく回収することができました。将来、タコにイカ、ヒラメにタイ、もしかしたら、乙姫様まで住んでいる海の環境がきれいになるかもしれません。